私の家には、ずっと手元に置いておいて自分の人生を豊かにするためにと思って買った本が何冊もある。
当たり前のように本棚に並べて、時々眺めてはその内容を思い出したりしていたけど、
本当によい本は人に勧めたくなるし、
本をきっかけに新たな出会いがあるなら、それはまた別の愉しみだよなと。
そこで発想の転換を図り、
手元に置いておきたくなる本は、思い切って手放して、
誰かの心に届けたいと思うようになった。
この本は、大学の授業で日本文化を知るというコンセプトで授業をしたときに
そういう話ならやはり土井善晴さんだよな!と考えて
取り寄せて買った本だったと思う。
一緒に買ったどの本よりも、装丁が綺麗で
そして土井さんの哲学が体感的に理解できる内容だった。
お味噌汁に出汁はいらない。
炒めた野菜でお味噌汁を作ると美味しい。
仕事や勉強で忙しい人は、一汁一菜を心得て、凝った料理は作るな。
心を込めて作ったお味噌汁は、愛にあふれてそれが何よりの栄養になるはず。
(という内容と私は受け取った)
私にとって目から鱗、受け取ってみるとどれも納得だった。
何よりその日から実践できる内容で、
実際に大学の授業でこの本を紹介したら、
翌週に学生から「さっそく実践してます。人生変わりました!」
という趣旨の言葉をもらったことを思い出す。
今その時のことを思い出して、
一冊の本で人生が変わることもあるんだなと、改めて驚いている。